[裁判例の紹介]「イズロン酸-2-スルファターゼ含有安定製剤」事件(審決取消請求)
パリ条約上の優先権主張の有効性について、基礎出願の出願当時における技術水準及び技術常識を勘案し、優先権主張の利益を認めなかった判例を紹介します。
前審の無効審判では、優先権主張の利益が認められましたが、本件訴訟では認められませんでした。ただし、優先権の利益を認めなかったことにより甲第6号証(副引例)を採用しても、なお進歩性ありと認められたため、請求棄却(特許維持)の判決となりました。
知財高裁 令和5年4月6日判決言渡 令和4年(行ケ)第10022号 審決取消請求事件
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